笑われて見れば気持が悪い

 で、茅野雄は突嗟の間に、手綱をしぼると馬を廻し、一散に後へ引っ返した。 その行く手には馬に乗った、丹生川平の郷民達が、得物を揮って群がっていたが、駈けて来る茅野雄の必死の姿に、気を呑まれたか道をひらいた。で、茅野雄は駆け抜けた。 と、これはどうしたのであろう、ドッと背後から大勢の者の、笑う声が...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 03:35 pm  

驚き周章《あわて》た大勢の声

 驚き周章《あわて》た大勢の声が、ひとしきり背後で聞こえたかと思うと、すぐに弦音《つるおと》が高く響いた。 丹生川平の郷民達が、茅野雄を射って取ろうとして、半弓を数人で射かけたのである。 しかし彼らは周章ていた。で、狙いが狂ったものと見えて、走って行く茅野雄の左右と頭上を、空しく征矢《そや》は貫...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 03:35 pm  

乱闘

乱闘

 敵は一人と見てとって、心に侮《あなど》りを覚えたからであろう、丹生川平の郷民達は、遠くから茅野雄をとりこめ[#「とりこめ」に傍点]て、矢《や》ぶすま[#「ぶすま」に傍点]にかけて射仆《いたお》そうとはしないで、馬を煽《あお》ると大勢が一度に、茅野雄にドッと襲いかかった。 郷民達の叫喚、馬...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 03:34 pm  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0117 sec.

http://barbaramacon.com/